(1)成功哲学誕生秘話

「世界初の成功哲学」すべては鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの夢から始まりました。
『ナポレオン・ヒル・プログラム』は、スコットランドの貧しい機織り職人の子として生まれ、 やがて一代で鉄鋼王の名を欲しいままにした稀代の成功者であり大富豪でもあったアンドリュー・カーネギーの、ある思いから始まりました。
富の分配や活かし方を考えてきたカーネギーは、頂点に上り詰めるや、自ら築いた財産を、カーネギー財団や教育基金の設立、
カーネギーホールや全米2,811もの公共図書館の設立などを通じて、積極的に社会に還元し始めました。
さらにその莫大な富にもまして大切な財産は、自らが築いた「成功哲学」であると考え、それを多くの人々と分かち合いたいと望んだのです。
カーネギーは自らの経験から、成功者には共通する資質や法則性があること、また逆に失敗にも法則性があることに気づきました。 もしそれらの法則を体系的かつ普遍的にして誰もが活用できれば、多くの人が成功するために試行錯誤を繰り返す無駄な時間と労力が省かれ、 社会全体にもプラスになると考えました。
しかし、これを体系化するには、数多くの世界的成功者への聞き取り取材と同時に、 これから確実に世に出るであろう人物の成功過程を詳細に分析し、検証などで20年はかかると考えました。 当時すでに70歳を過ぎていたカーネギーは、この事業を完成させられる資質を持った若者を探していたのです。
その「成功哲学」のプログラム化という作業を託されたのがナポレオン・ヒル博士だったのです。
ヒル博士が作り上げた『ナポレオン・ヒル・プログラム』は、「成功哲学」のまさに源流なのです。
『ナポレオン・ヒル・プログラム』誕生から80年以上経った今、世の中ではさまざまな「成功ノウハウ」があふれています。 ところが、本当に望んだ成果を手にしていると言える人が、ほんのわずかに過ぎないのはなぜでしょうか?
それはほとんどの人が成功ノウハウを「知る」だけで終わってしまうからです。
知識があっても実践できない、あるいは実践していても継続できないのです。
成功ノウハウは、例えばグライダーにたとえることができます。
グライダーは飛行するための脳力は十分に持っていますが、ウィンチなどで牽引しない限り、大空に飛びたてません。
この「牽引力」が、多くの成功ノウハウに足りないのに対し、『ナポレオン・ヒル・プログラム』にはしっかり備わっているのです。
成功に必要な普遍的な知識と、それを実践にまで落とし込むノウハウ。
その両方を備えているがゆえに、『ナポレオン・ヒル・プログラム』は80年以上もの間、数多くの世界的成功者を生み出し続けてきたのです。
エス・エス・アイでは、さらに世界に誇る『速聴機®』をプログラムに融合させ、その牽引力をより強固なものにしました。
ナポレオン・ヒル博士は言います
「それが何であれ、心に描いたものは現実化できる」と。
あなたの潜在脳力は開花し、大空へ飛び立つときを待っています。
1908年、駆け出しの新聞記者時代にアンドリュー・カーネギーと出会う。
カーネギーの要請で万人が活用できる成功の秘訣の体系化に着手。カーネギーの尽力により米国各界から著名な成功者総勢500名以上の協力を得る。
20年後の1928年に初期プログラム完成。
そして実践の場で有効性を調査し、再び検討を重ねて52年後の1960年、ついに『PMAプログラム』を完成。
(80年後の1988年に新版完成。日本語版はこの新版による)
この間、ウッドロー・ウィルスン大統領の広報担当補佐官、フランクリン・ルーズベルト大統領の顧問官を歴任。
また、講演家としても活躍。大富豪の一人としてその名を残している。
ナポレオン・ヒル財団を設立した後、1970年に87歳で没。
財団は、Wクレメント・ストーンが後を継ぎ、多彩な活動を行ってきた。現在、インディアナ州立パーデュー大学敷地内に、知的活動の拠点として、 「ナポレオン・ヒル・ワールド・ラーニング・センター」を開設している。